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zoom RSS 善も悪もない。

<<   作成日時 : 2018/02/10 00:34   >>

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『スリー・ビルボード』を劇場にて鑑賞。

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『ファーゴ』フランシス・マクドーマンドが娘を殺された母親の怒りと悲しみを体現して絶賛された衝撃のサスペンス・ドラマ。アメリカの田舎町を舞台に、主人公がいつまでも犯人を捕まえられない警察に怒りの看板広告を掲げたことをきっかけに、町の住人それぞれが抱える怒りや葛藤が剥き出しになっていくさまを、ダークなユーモアを織り交ぜつつ、予測不能のストーリー展開でスリリングに描き出す。アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズ(マクドーマンド)が、7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして掲げたものだった。名指しされた署長のウィロビー(ウディ・ハレルソン)は困惑しながらも冷静に理解を得ようとする一方、部下のディクソン巡査(サム・ロックウェル)はミルドレッドへの怒りを露わにする。さらに署長を敬愛する町の人々も広告に憤慨し、掲載を取り止めるようミルドレッドに忠告するのだったが…。マーティン・マクドナー監督。

差別が今でもまかり通るアメリカ南部の典型的な片田舎で、町の住人から尊敬を集める署長(警察)に対し、立て看板に辛辣な抗議メッセージを掲げたことから巻き起こる群像劇。
なのだが、普通の展開だと住人の隠された暗部が徐々に明らかになっていく…となりそうなもの。
だが、本作ではそうなっていない。
予想外の展開が続き、目が離せなくなる。
単に突拍子がないのではなく、きちんと観客を付いてこさせた上でだ。
ここが本作が評価される理由だろう。
その要因となっているキャラクターの設定も興味深い。
むすっとして不愛想なミルドレッド。
娘が殺されたのだから当然とも言えるが、あまりに過激な行動にも走るため、観客の共感を得にくい。
それはやり場のない怒りの発露とも言えるし絶望故とも言える。
だが、彼女の心根がポロッと現れる瞬間がある(昆虫&鹿のシーンなど)。
そんな短いシーンを挿入することで、観客の心を捉えてしまう。
署長のウィロビーも、町の住人皆から尊敬を集めているような人物。
おまけに、膵臓がんで余命いくばくもない。
そんな人物を公然と攻撃するのだから、むしろミルドレッドの方に批難の目がいく。
本来、敵対するべき人物にこんな設定を与えているのが面白い。
差別を公然と行い、暴力も振るう巡査のディクソンは唯一の“悪役”と言ってもいい。
が、このキャラクターも一筋縄ではいかない。
中盤まで典型的と言ってよいほどの悪役ぶり(とはいえ、大のマザコンでもあるし、間抜けなのでコメディリリーフの役割も担っている)なのに、ある事件を機に一転する。
彼の後半の変貌がよりドラマを盛り上げるのだ。
そしてクライマックス。
快哉を叫ぶラストではないが、それでも彼らが善き方へと向かっていくことはわかる。
にしても、親指の爪……痛い!

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