ヒューマンなゴーストストーリーかと思いきや。

『異人たちとの夏』を鑑賞。

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山田太一の山本周五郎賞受賞作を元に、市川森一脚色、大林宣彦監督で描いたゴーストファンタジー。妻とも別れ、孤独な毎日を送っていた原田(風間杜夫)は、死んだ両親(秋吉久美子/片岡鶴太郎)と再会する。同時にケイと名乗る(名取裕子)女性と親しくなるが、両親との邂逅を繰り返すたび、原田の身体は衰弱していき…。

亡き両親との邂逅シーンはいい。
特にすき焼き店「今半」での“ちっとも食べなかったじゃないか…ちっとも”というセリフには泣ける。
が、ケイとのクライマックスシーンはかなり違和感がある。
その理由はヒューマンドラマに、ホラーが突如ぶち込まれるからだ。
確かに鏡に映る原田の衰弱した顔がちょこちょこ挿入されはするが(というか、本当にあんな顔になってたらテレビ局の人に速攻病院に連れていかれそうだけど)。
さらに言えば、原田の性格が少々わかりにくい。
冒頭、傲慢な人物として描いてほしいが、なんだか単に何事にも無関心な人物のように思えてしまう。
父親と会った時のリアクションも、もっと抵抗があった方がいいだろう。
それがあれば、両親との邂逅も山あり谷ありにできるだろうし、原田がこうした出来事を通して愛を取り戻す過程をしっかり描けたのではなかろうか。
それにしても、秋吉久美子が母親にしては科を作りすぎなような気が…。

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