よい邦題だと思うが。

『母なる証明』を劇場にて観賞。

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『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』ポン・ジュノ監督がとある寒村を舞台に、息子の無実を信じてたった
一人で真犯人探しに奔走する母親の執念の姿をスリリングに描き出した衝撃のヒューマン・サスペンス・ミステリー。
息子役には兵役後の復帰第1作となるウォンビン。また、圧巻の母親を演じているのはTVドラマを中心に活躍し
“韓国の母”とも称される国民的大女優キム・ヘジャ

さすがポン・ジュノ監督というべきだろう。
優れた監督の演出には、なんでもないようなシーンですらハラハラさせる力がある。
単に薬草を切っているだけのシーンに何度ドキッとしたことか。
ストーリーは、子どものような純粋無垢な心を持った青年トジュン(ウォンビン)の母親(キム・ヘジャ)が、殺人容疑で
捕まった息子の疑惑を晴らそうとする、というもの。
まったくの素人である母親が、事件の真犯人を突き止めようと徐々に真相に近づいていく過程がスリリングだ。
『殺人の追憶』の時でも観られたが、監督はそうした緊迫した場面でも笑いを挟み込む。
たとえばトジュンの悪友ジンテ(チン・グ)の家に忍び込むシーン。
ジンテが女を連れ込んで目の前でナニをはじめてしまい、カーテン裏から出るに出られなくなってしまったり、
スキをついて外に出ようとした際に、雑然とした部屋に置かれたペットボトルにつまづいてしまうなど、サスペンスと
笑いが違和感なく同居しているのが面白い。
そしてそれがそのままでは重くなってしまう作品全体に救いをもたらしている。
だからこそ、ラストの衝撃後にエンドロールが流れる中、釈然としない気持ちを抱きながらも奇妙な心地よさを感じるのだろう。
日本でのブームは下火になったとはいえ、これだから韓国映画はあなどれない。

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