暗黒の日々が待つかもしれないが…。

『英国王のスピーチ』を劇場にて観賞。

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『ブリジット・ジョーンズの日記』『シングルマン』コリン・ファースが、エリザベス女王の父にして国民から慕われた
イギリス国王ジョージ6世を演じて絶賛された感動の伝記ドラマ。吃音症に悩みながらも妻エリザベスの愛とスピーチ・
セラピストのサポートで歴史的演説を成し遂げ、国民のリーダーとして戦争という難局に立ち向かう姿を描き出す。
ジェフリー・ラッシュヘレナ・ボナム=カーター共演。トム・フーパー監督。
本年度アカデミー賞作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞受賞。

吃音症に立ち向かう、という言ってしまえばそれだけの話なのだが、これが王という立場、そして時代背景も相俟っ
てドラマチックに仕上がっている。
この時代は父のジョージ5世(マイケル・ガンボン)のセリフにあるように“国民に媚びねばならない”ためにスピーチが
重要になってきたのである。
端的に言えば、ラジオを通して国民の支持を得ねばならない時代になっていた。
そうなると、吃音症というのはとてつもない障害となってしまうのだ。
そんな状況下で英国はナチスドイツに宣戦布告。
ジョージ6世は大英帝国全土に向けて国民を鼓舞する演説を生放送で行なうことになる。
もしこれで支持を失ってしまえば、国全体の士気が低下し、ひいては国を滅亡させてしまいかねない。
このスピーチがクライマックスであるのだが、たかがスピーチ・シーンでこれほどドキドキしたことがあろうか。
そう思わせるのは、それまでの積み重ねがあるからだ。
これまでの数々のスピーチの失敗、言語聴覚士ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)との風変わりな訓練と彼と
の友情、突然王として立たねばならなくなった者の苦悩…。
観客はまさに王と一体となってスピーチの場に臨む。
そしてこれを成功させることによってジョージ6世は偉大なる王への道を一歩踏み出すのだ。
だからこそ、観客は深い感動を味わうのである。

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☆本日のBGM: oasis "( WHAT'S THE STORY ) MORNING GLORY ? "

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