倒せ!倒せ!
『川の底からこんにちは』を観賞。
PFF2007グランプリ受賞や香港で開催されるアジア・フィルム・アワードで新人監督賞に輝くなど日本映画期待の新鋭、石井裕也監督による記念すべき商業映画デビュー作。上京して5年目のOL木村佐和子(満島ひかり)。5つ目の職場で淡々と働き、恋人も連れ子のいる職場の上司、新井健一(遠藤雅)といった具合に、すべてに妥協の人生を歩んでいた。そんなある日、父の忠男(志賀廣太郎)が倒れ、一人娘の佐和子が実家のしじみ工場を継ぐ事態に。最初は渋っていた佐和子だったが、エコにかぶれた健一が田舎暮らしへの憧れを理由にはなしをどんどん進めてしまう。結局、健一とその連れ子の加代子(相原綺羅)を伴って帰郷する佐和子。ところが、工場ではアクの強いおばちゃん従業員たちに圧倒され、おまけに経営は右肩下がりで倒産寸前。そしていつしか妥協の余裕すらないどん底に追いつめられてしまう佐和子だったが…。
実際、最初の方はかなりイライラしてしまう。
主人公はやたら“しょうがないですよね”を連発し、後ろ向き発言ばかりをするのだから。
父親が倒れたのを機に、流されるように飛び出した実家に戻り、稼業のしじみ加工工場で働くことになる。
そりゃ、おばちゃんたちに受け容れられないのもしょうがない。
率直に言うと、いきなりキレ気味に“しょせん中の下なんだから、頑張らなきゃしょうがない”となるきっかけがよくわからない。
そして、そんな佐和子に付いていこうとするおばちゃんたちも。
この“最初は対立していたが、最後にはみんなで頑張る”という展開はベタだが鉄板。
だからこそ、その契機となる佐和子の心情の変化、そしておばちゃんたちを巻き込む説得力が必要だろう。
確かにこれ以降の展開は面白くなるのだが、やはり腑に落ちない。
ここをもう少し丁寧に描くべきだった。
“川底”の人々への讃歌であろうこの視点自体には好感がもてるが。
まぁ、監督本人はこれ以降、とんとん拍子だけどね。
PFF2007グランプリ受賞や香港で開催されるアジア・フィルム・アワードで新人監督賞に輝くなど日本映画期待の新鋭、石井裕也監督による記念すべき商業映画デビュー作。上京して5年目のOL木村佐和子(満島ひかり)。5つ目の職場で淡々と働き、恋人も連れ子のいる職場の上司、新井健一(遠藤雅)といった具合に、すべてに妥協の人生を歩んでいた。そんなある日、父の忠男(志賀廣太郎)が倒れ、一人娘の佐和子が実家のしじみ工場を継ぐ事態に。最初は渋っていた佐和子だったが、エコにかぶれた健一が田舎暮らしへの憧れを理由にはなしをどんどん進めてしまう。結局、健一とその連れ子の加代子(相原綺羅)を伴って帰郷する佐和子。ところが、工場ではアクの強いおばちゃん従業員たちに圧倒され、おまけに経営は右肩下がりで倒産寸前。そしていつしか妥協の余裕すらないどん底に追いつめられてしまう佐和子だったが…。
実際、最初の方はかなりイライラしてしまう。
主人公はやたら“しょうがないですよね”を連発し、後ろ向き発言ばかりをするのだから。
父親が倒れたのを機に、流されるように飛び出した実家に戻り、稼業のしじみ加工工場で働くことになる。
そりゃ、おばちゃんたちに受け容れられないのもしょうがない。
率直に言うと、いきなりキレ気味に“しょせん中の下なんだから、頑張らなきゃしょうがない”となるきっかけがよくわからない。
そして、そんな佐和子に付いていこうとするおばちゃんたちも。
この“最初は対立していたが、最後にはみんなで頑張る”という展開はベタだが鉄板。
だからこそ、その契機となる佐和子の心情の変化、そしておばちゃんたちを巻き込む説得力が必要だろう。
確かにこれ以降の展開は面白くなるのだが、やはり腑に落ちない。
ここをもう少し丁寧に描くべきだった。
“川底”の人々への讃歌であろうこの視点自体には好感がもてるが。
まぁ、監督本人はこれ以降、とんとん拍子だけどね。

"倒せ!倒せ!" へのコメントを書く