”非現実的な出来事を現実にした記録映画である”。
『詩人の血』を鑑賞。

天才詩人ジャン・コクトーの、映画処女作。物語性を持たない夢幻的な前衛映画だが、ギリシャ神話のキャラクターに託されたホモセクシュアリティの描出、『オルフェ』や『恐るべき子供たち』にも通ずる鏡とその向かい側の世界への憧れ……まさに彼の終生のモチーフがここでも、そしてその後のどの作品より端的に繰り返し使用され、“コクトー”を比類なき表現者たらしめている。
『アンダルシアの犬』と並ぶアヴァンギャルド映画の古典として、ニューヨークの映画館で20年以上もロングラン上映が行われたという伝説があるそうな。
詩人(エンリケ・リベロ)の掌に移動するキャンバスの唇。
その掌で女神像(リー・ミラー)の口を覆うと像が生き返る。
その女神像に言われるままに詩人が鏡の中へ入ると行き着く先はホテルで、各部屋では少女が飛翔の練習をしていたりと奇妙な光景が続く。
再び元の世界に戻ってきた詩人が女神像を破壊すると、今度は自分自身が石像になってしまう…。
と奔放なイメージの連続で、確かに興味深くはある。
が、いかんせん映像技術がそれに追いついていない感がある。
そのため、ともすると退屈になりがち。
とはいえ、1930年制作で初監督作(実際には先行作品があるそうなのだが、本作が実質的な処女作らしい)と考えれば、それも致し方なし。
その想像力を楽しむのがよいのだろう。
まぁ、でも個人的には『アンダルシアの犬』の方が好きだな。
天才詩人ジャン・コクトーの、映画処女作。物語性を持たない夢幻的な前衛映画だが、ギリシャ神話のキャラクターに託されたホモセクシュアリティの描出、『オルフェ』や『恐るべき子供たち』にも通ずる鏡とその向かい側の世界への憧れ……まさに彼の終生のモチーフがここでも、そしてその後のどの作品より端的に繰り返し使用され、“コクトー”を比類なき表現者たらしめている。
『アンダルシアの犬』と並ぶアヴァンギャルド映画の古典として、ニューヨークの映画館で20年以上もロングラン上映が行われたという伝説があるそうな。
詩人(エンリケ・リベロ)の掌に移動するキャンバスの唇。
その掌で女神像(リー・ミラー)の口を覆うと像が生き返る。
その女神像に言われるままに詩人が鏡の中へ入ると行き着く先はホテルで、各部屋では少女が飛翔の練習をしていたりと奇妙な光景が続く。
再び元の世界に戻ってきた詩人が女神像を破壊すると、今度は自分自身が石像になってしまう…。
と奔放なイメージの連続で、確かに興味深くはある。
が、いかんせん映像技術がそれに追いついていない感がある。
そのため、ともすると退屈になりがち。
とはいえ、1930年制作で初監督作(実際には先行作品があるそうなのだが、本作が実質的な処女作らしい)と考えれば、それも致し方なし。
その想像力を楽しむのがよいのだろう。
まぁ、でも個人的には『アンダルシアの犬』の方が好きだな。
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