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zoom RSS 2つに分かれた道が1つになる。

<<   作成日時 : 2018/06/20 00:36   >>

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『そして父になる』を鑑賞。

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是枝裕和監督が、福山雅治を主演に迎えて贈る感動の家族ドラマ。ある日突然、6年間育てた息子が病院で取り違えられた他人の子どもだったと知らされた対照的な2組の夫婦が、過酷な決断を迫られ、それぞれに葛藤を繰り返す中で本当に大切なものを学んでいく姿を丁寧な筆致で描き出す。これまで順調に勝ち組人生を歩んできた大手建設会社のエリート社員、野々宮良多(福山)。妻みどり(尾野真千子)と6歳になる息子・慶多(二宮慶多)との3人で何不自由ない生活を送っていた。しかしこの頃、慶多の優しい性格に漠然とした違和感を覚え、不満を感じ始める。そんなある日、病院から連絡があり、その慶多が赤ん坊の時に取り違えられた他人の子だと告げられる。相手は群馬で小さな電器店を営む貧乏でがさつな夫婦、斎木雄大(リリー・フランキー)とゆかり(真木よう子)の息子、琉晴(黄升げん)。両夫婦は戸惑いつつも顔を合わせ、今後について話し合うことに。病院側の説明では、過去の取り違え事件では必ず血のつながりを優先していたという。みどりや斎木夫婦はためらいを見せるも、早ければ早いほうがいいという良多の意見により、両家族はお互いの息子を交換する方向で動き出すのだが…。2013年カンヌ国際映画祭審査委員賞受賞。

遅ればせながら。
どうも是枝監督のこの手の作品は観るのに勇気がいるので…。
が、本作はさほど痛々しさを感じなかった。
おそらくそれは、主人公の心情がどう変わるか、大体予想できるから。
あまりに対照的な2家族を用意しすぎた嫌いもある。
確かにドラマに必要な要素としては理解できる。
しかしそれは、安定した面白さを与えると同時に予想不能な不安定な状態を生み出すことを阻害する。
そういった意味で、福山雅治の存在も“安定”させる要素となっている。
上手い下手はともかく、やはり役を演じている。
その点、演技しているのか判然としないように見えるリリー・フランキーは“不安定”な要素だが、本作では抑え気味。
そして、もっとも不安定な要素は、子役たちだ。
子役たちの自然な演技を引き出すことで定評がある是枝監督。
何が起こるかわからない不安定さ(=自然さ)に対する志向を持っているのかもしれない。
そう考えると、福山雅治と子役、特に良多と琉晴が対話するシーンが興味深い。
ひたすら“なんで?”と問う琉晴に、応えることができなくなっていく良多は、不安定さに巻き込まれていくよう。
個人的には、このシーンがある意味でクライマックスなのではないかと思ってしまうくらいだ。
安定に不安定をぶつけることで、良太の戸惑いを誘い、リアリティを生み出したのではなかろうか。
是枝監督は不安定さの中にこそ、リアルがあると考えているのかも。
本作は、安定と不安定を融合させようとした実験的な作品なのかもしれないなぁ。

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